加賀工芸×ロリータをテーマにした「加賀ロリプロジェクト」とは?

「加賀ロリプロジェクト」とは、石川県の伝統工芸の「加賀友禅」や「加賀繍」などと、日本発祥のロリータファッションを融合させたファッションコンテストのことで、加賀の伝統工芸の後継者不足の問題を抱える中で、新たなビジネスアイデアとして加賀友禅の製造販売会社などから発案されました。

ロリータファッション×加賀伝統工芸をテーマに、デザイン画を一般募集して、応募総計233点のうち入賞した3作品を実際に表現しファッションショーも開催されるなど、大いに盛り上がりました。

そんなファッションショーでは、加賀藩前田家の家紋が刺繍された朱色のドレスに、加賀友禅を取り入れたコートも発表され、更にグランプリを獲得した、袖が加賀友禅で彩られ、茶色や淡いピンク色を基調とした衣装を着たモデルが登場するとともに会場は一気に盛り上がりを見せたそうです。

加賀ロリプロジェクトは多くの企業団体(石川テレビ放送、加賀刺繍協同組合など)が集まって運営・企画されていました。

公式ホームページにも表示されているイメージキャラクターは、黄色と紫色をメインに

デザインされたロリータファッションに身を包んだ「溶ちゃま」。

モチーフされたのは、12代加賀藩主の前田斉泰の正式な妻である溶姫(ようひめ)であり、「知的でありながら、派手な演出が好き」という設定でプロジェクトを進めています。

溶ちゃまが着ているロリータファッションのデザイン衣装は、実際に作成されて販売が開始されたほどです。

また、同じプロジェクト内でテーマである「ロリータファッション×加賀伝統工芸」のコラボレーションされたデザイン画を一般募集するという企画「加賀ロリデザインコンテスト」も同時に行われました。

ロリータファッションの中の種類(甘ロリや、ゴスロリなどの派生形)は問わず、新しいファッションスタイルをプロ・アマ問わずどなたでも参加可能で、最終審査会と完成お披露目ファッションショーに実際参加できる方のみを限定して応募が可能です。

見事グランプリに選ばれた作品は、プロ作家が実際に製作し、受賞者本人へプレゼントされる予定です。

準グランプリと奨励賞を含めた3作品が商品化され、また販売もされました。

石川県は北陸新幹線が開通されアクセス面が非常に便利になったことから多くの観光客が訪れる街の一つになりました。

これを機に、現在風の伝統工芸の楽しみ方で、ぜひ加賀の伝統工芸を始めとした加賀友禅などにも興味を持っていただけたら良いなと思います!